「御国の福音」と聞いても日本人の僕らはピンと来ませんが、約2000年前のイスラエル人にとっては待ち望んでいた「良い王様の支配が来る」という良い知らせです。イエス様はこれをあらゆる町や村で伝えました。
(35節)
それから、イエスは、すべての町や村を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。
この時イスラエルはローマ軍が支配していました。それはイスラエル人にとっては屈辱的なことです。でも旧約聖書にはやがて本当の王様が来て、その方が来ると盲人の目が開かれたり、病気の人が癒されたり、悪霊が追い出されたりする、と書かれています。
(イザヤ 35:5-6)
そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。そのとき、足なえは鹿のようにとびはね、おしの舌は喜び歌う。
イエス様は預言の通りに「あらゆる病気、あらゆるわずらいを直され」ました。(35節)イエス様こそ預言されている救い主であり王様であることのしるしです。
2人の盲人たちがイエス様のことを「ダビデの子よ!」と叫びながらついて行きました。これは、ほとんど「預言されている救い主、王様!」と言ってるのと同じです。この方はダビデの子孫の中から生まれる、と預言されているからです。盲人たちはイエス様を信じて叫んでついて行きました。
(27-30節)
イエスがそこを出て、道を通って行かれると、ふたりの盲人が大声で、「ダビデの子よ。私たちをあわれんでください。」と叫びながらついて来た。家にはいられると、その盲人たちはみもとにやって来た。イエスが「わたしにそんなことができると信じるのか。」と言われると、彼らは「そうです。主よ。」と言った。そこで、イエスは彼らの目にさわって、「あなたがたの信仰のとおりになれ。」と言われた。すると、彼らの目があいた。
イエス様は「あなた方の信仰の通りになれ」とおっしゃいます。そして彼らが信じた通りに目が開けられました。僕らにも問われています。イエス様のことを全ての権威を持っている王様だと信じていますか?と。そして、イエス様は僕らにも「あなた方の信仰の通りになれ」とおっしゃいます。事実、イエス様はやがて全世界を支配する王だし、今、僕らの中にもその支配が始まっています。
(ルカ17:20-21)
「神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。『そら、ここにある。』とか、『あそこにある。』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国(支配)は、あなたがたのただ中にあるのです。」
「イエス様を信じます」とクリスチャンは言いますが、何か事件があると、イエス様に求めたり信頼するより、自分の方法やこの世の知恵と力を先に求めてしまう悪いクセがあります。僕らが求めるべきは全ての権威を持っておられる王であるイエス様です。イエス様を後回しにして、おまけのように祈るなら順位が逆です。イエス様こそ王の王であり全ての支配者です。
(32-33節)
この人たちが出て行くと、見よ、悪霊につかれたおしが、みもとに連れて来られた。悪霊が追い出されると、そのおしはものを言った。群衆は驚いて、「こんなことは、イスラエルでいまだかつて見たことがない。」と言った。
この当時、聖書を教える律法学者たちはイスラエルにたくさんいました。でも、彼らは知識を教えるだけで実際には何も起こりませんでした。ところが、イエス様のことばには力があり、癒しがあり、命がありました。イエス様のことばを聞くと悪霊は逃げ去るし、病人は癒されます。
今も多くの人々はこのイエス様を知りません。イエス様を知らずにさまよって倒れている人々をイエス様ははらわたがちぎれる思いで見ておられます。
(36節)
また、群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。
本当の王様であり支配者であるイエス様のところに人々を導くことを、先に知らされた僕らは任せられています。多くの人々がイエス様の救いと助けを待っています。まるで畑の穀物が収穫されるのを待っているかのようです。
(37-38節)
そのとき、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」
僕らは個人主義、無関心で、自分さえ救われればいいと思ってしまいます。でも、イエス様は違います。はらわたがちぎれるように倒れている人々、さまよう人々のことを思っています。そして、信じる人を癒し、解放し、命を与えたいと願っておられるし、イエス様にはその全ての権威があります。僕らにはできませんがイエス様にはどんなことでもできます。信じましょう。今日も問われています。「わたしにそんなことができると信じるのか。」と。「そうです。主よ。」と答えましょう。イエス様こそ全ての権威を持っている王の王、主の主です。主は素晴らしいです。ハレルヤ!
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