テトス1章
牧師が問題のある人だ、とか、メンバーの中にヤバい人がいる、とか、教会が混乱している話をよく聞きます。お金の問題、性的な問題、悪口陰口罵り合い、独特な聖書解釈や人の作った伝統にこだわって教会が混乱した、などなどです。これは新しいことではなく、この2000年間の教会はいつもそうだったみたいです。なんと、最初の頃の教会も同じです。今よりヒドかったようにも見えます。テトスの手紙は当時の問題を赤裸々に書いていて、かつ、その対処法を指導しています。荒らす人たちは「いくつかの家庭(当時の教会は家庭)をことごとく破壊しています。」とあります。(11)
(テトスへの手紙 1章10~14節)
"実は、反抗的な者、無益な話をする者、人を惑わす者が多くいます。特に、割礼を受けている人々の中に多くいます。
そのような者たちの口は封じなければなりません。彼らは、恥ずべき利益を得るために、教えてはならないことを教え、いくつかの家庭をことごとく破壊しています。
クレタ人のうちの一人、彼ら自身の預言者が言いました。「クレタ人はいつも噓つき、悪い獣、怠け者の大食漢。」
この証言は本当です。ですから、彼らを厳しく戒めて、その信仰を健全にし、
ユダヤ人の作り話や、真理に背を向けている人たちの戒めに、心を奪われないようにさせなさい。"
問題だらけの教会ですが、指導者に問題がある場合もありえます。牧師がわがままだったり乱暴だったり、お酒やお金や性的な問題を抱えているなら、教会を導けるはずがありません。口で立派なことを言っても本性は出ます。だから聖書のことばを本当に信頼している人かどうかを見極めるのが大事です。指導者を任命する時には特にその生活を見て、慎重に任命するように聖書は教えています。
(テトスへの手紙 1章6~9節)
"長老は、非難されるところがなく、一人の妻の夫であり、子どもたちも信者で、放蕩を責められたり、反抗的であったりしないことが条件です。
監督は神の家を管理する者として、非難されるところのない者であるべきです。わがままでなく、短気でなく、酒飲みでなく、乱暴でなく、不正な利を求めず、
むしろ、人をよくもてなし、善を愛し、慎み深く、正しく、敬虔で、自制心があり、
教えにかなった信頼すべきみことばを、しっかりと守っていなければなりません。健全な教えをもって励ましたり、反対する人たちを戒めたりすることができるようになるためです。"
神様が教会を作り育てます。だから教会は神様のみことばに聞き従います。人の言葉や教えにはよりません。でも同時に、神様のみことばは天から降ってくるのでなく、人間がそれを預かり教えるように任せられています。イエス様の最後の命令は「わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。」です。(マタイ28.20)イエス様→使徒たち→当時の指導者たち→次の世代の人たち、という流れで僕らのところにも届いています。そして僕らはそれを次の人が教えることができるようにします。使徒パウロは言います。「私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい。」(2テモテ2.2)
だから、教会の指導者は第一に「教えにかなった信頼すべきみことばを、しっかりと守っていなければなりません。」(9)口だけでなく、それを実行することが大事です。神様のことばは生活をリアルに変えます。「わがままでなく、短気でなく、酒飲みでなく、乱暴でなく、不正な利を求めず、むしろ、人をよくもてなし、善を愛し、慎み深く、正しく、敬虔で、自制心があり、」(7-8)これ全部、神様のことばが変えてくれた結果です。人が作った教えではこうはなりません。
地味だけども、教会は聖書のみことばを聞いて学び、次の人に教えていくことが教会の中心です。みことばはいのちのパンです。食事です。生活の基本です。聖書を毎日読み、聞き、よく噛んで食べることをしないで、ああしよう、こうしようとハデなイベントや組織を作っても弱いものです。教会を荒らす人はいつも現れます。それに対処する方法は聖書のみことばを教え、聞き、従い続けることです。パウロは狂った狼が入り込んで来る、と警告しながら「みことばは、あなたがたを成長させ」ると言います。みことばは最大の守りです。
(使徒20章29-32節)
私は知っています。私が去った後、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、容赦なく群れを荒らし回ります。
また、あなたがた自身の中からも、いろいろと曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こってくるでしょう。 (…中略…)今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。
教会が守られ、成長するためにああしよう、こうしよう、と考えるのもいいけど、その前にみことばを毎日食べ、消化し、それを行動で現すことです。まるで食育です。食事が基本です。一番大切、確実です。そして力があります。今日もみことばの前に座りましょう。聞きましょう。そしてみことばによって力を得ましょう。ハレルヤ!
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