2023年3月6日月曜日

創世記21.22-34

 創世記21.22-34

アビメレクという王様は神様を信仰する人ではなかったけども、アブラハムを尊敬するようになりました。あまりにもアブラハムが神様に祝福されているので、彼はアブラハムと同盟を友好条約を結びたいと思いました。
22 そのころ、アビメレクとその将軍ピコルとがアブラハムに告げて言った。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる。
23 それで今、ここで神によって私に誓ってください。私も、私の親類縁者たちをも裏切らないと。そして私があなたに尽くした真実にふさわしく、あなたは私にも、またあなたが滞在しているこの土地にも真実を尽くしてください。」
アビメレクは一度はアブラハムの妻だと知らずにサラをめかけにしようとしたことがありました。すると、王様一族には子どもが生まれなくなり、サラを返し、アブラハムに祈ってもらったとたんに全員の不妊が治った体験があります。(創世記20.17-18)
神様がアブラハムを祝福していることがアビメレク王にはわかりました。神様のことばの通りです。
(創世記 12:3)
あなた(アブラハム)を祝福する者をわたし(神様)は祝福し、あなた(アブラハム)をのろう者をわたし(神様)はのろう。
アビメレクは将軍も引き連れてアブラハムを訪問し、友好条約を結んでほしいと願います。
22 そのころ、アビメレクとその将軍ピコルとがアブラハムに告げて言った。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる。
23 それで今、ここで神によって私に誓ってください。私も、私の親類縁者たちをも裏切らないと。そして私があなたに尽くした真実にふさわしく、あなたは私にも、またあなたが滞在しているこの土地にも真実を尽くしてください。」
アブラハムはこれを約束しました。アビメレクに悪いことをせず、裏切らず、愛し、良いことだけをすると約束しました。
24 するとアブラハムは、「私は誓います。」と言った。
両者の間に友好条約が結ばれ、互いに決して悪いことはしないことが確認されました。その確認ができてから、アブラハムは自分の井戸がアビメレクのしもべたちに奪われたことを抗議します。
当時、水を手に入れることは命に関わることでした。井戸を奪われるのは戦争にもなりかねない大事件です。難しい話をする時に、まず、友好条約を確認するのは大切なことです。
25 また、アブラハムは、アビメレクのしもべどもが奪い取った井戸のことでアビメレクに抗議した。
26 アビメレクは答えた。「だれがそのようなことをしたのか知りませんでした。それにあなたもまた、私に告げなかったし、私もまたきょうまで聞いたことがなかったのです。」
27 そこでアブラハムは羊と牛を取って、アビメレクに与え、ふたりは契約を結んだ。
僕らも同じく、難しいことを話し合う時に大切なことがあります。それは、相手を尊重し、愛すると決めることです。そして、相手にそれを伝えることです。相手を愛し、問題を解決するために議論は良いことです。相手を見下しやっつけるための議論はやめた方がいいです。
井戸を奪われたという大事件を話すのに、両者の間には互いに良いことをする、愛し、尊重し、裏切らない、という決意表明がありました。
僕らも誰かと話す時、自分に聞いてみましょう。
今、自分は相手を愛するために話しているのか、それとも相手を見下してやっつけるために話しているのか。対話の目的はなんでしょうか。
自分が上からの目線で話しているなら、対話する時ではなく、神様の前に高ぶりを告白し、神様の心、聖霊の導きを求める時です。
聖書はいいます。
(新約聖書エペソ 4:29-32)
悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい。
(…中略…)無慈悲、憤り、怒り、叫び、そしりなどを、いっさいの悪意とともに、みな捨て去りなさい。
お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。
アブラハムとアビメレクは井戸のことでも和解し、和解の記念に柳の木を植えました。
33 アブラハムはベエル・シェバ(誓いの井戸の意味)に一本の柳の木を植え、その所で永遠の神、主の御名によって祈った。
アブラハムも子孫たちもこの木を見るたびに思い出します。私たちはここでアビメレクと約束し、和解し、愛し合い、仕え合うことにした、と。
相手を尊重する決意の記念を、忘れることがないように見える形で残したようです。
僕らも忘れやすいものです。僕らの会話は相手を愛し、相手の良いことのための対話です。まず決めましょう。神様が自分を愛し、赦して下さいました。だから、イエス様がしてくださったように、相手を自分より上の人だと決めましょう。
その時に、どんな難しい交渉も乗り越えることができます。

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