2023年5月16日火曜日

創世記45章

 創世記45章


不愉快なこと、嫌なこと、恥、失敗。僕らの目にはマイナスにしか見えないことがたくさんありますが、神様の思いやご計画は圧倒的に高く、悪いことさえ良い未来のための準備として用いられます。聖書は「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」と言います。(ローマ8:28


ヨセフを妬み、奴隷として売り飛ばした罪悪感は兄たちを苦しめ、悪いことが起こるたびに「われわれは弟のことで罰を受けているのだ。」「それで、われわれはこんな苦しみにあっているのだ。」と思ってきました。(創世記42.21)でも、神様のご計画ははるかに高く、大きく、兄たちの妬みや罪さえ用いてイスラエルの家族を救うご計画でした。


総理大臣になっていたヨセフは兄たちに自分が弟だと明かします。そして、これは飢饉から神様が家族を救うためのご計画だったと説明します。



(3-8)

3,ヨセフは兄弟たちに言った。「私はヨセフです。父上はお元気ですか。」兄弟たちはヨセフを前にして、驚きのあまり、答えることができなかった。

4,ヨセフは兄弟たちに言った。「どうか私に近寄ってください。」彼らが近寄ると、ヨセフは言った。「私は、あなたがたがエジプトに売った弟のヨセフです。

5,私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。

6,というのは、この二年の間、国中に飢饉が起きていますが、まだあと五年は、耕すことも刈り入れることもないからです。

7,神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです。

8,ですから、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、神なのです。神は私を、ファラオには父とし、その全家には主人とし、またエジプト全土の統治者とされました。



僕らはいつも目先のことで一喜一憂します。でも、神様のご計画はもっともっと大きく、全てのことを良い未来のためのパーツとしてくださいます。罪や後悔さえも、です。後でヨセフは兄たちに言います。



(創世記50章20-21)

あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。ですから、もう恐れることはありません。



総理大臣となったヨセフは最高の環境に家族を迎え入れ養います。エジプトの最高の家財や食料は彼らのものとなります。今まで大事にしてきた家財もこわごわと計算して少しずつ食べていたことも過去のものとなり色あせます。最高のものが与えられるからです。ファラオは言いました。



(19-20)

おまえはこう命じなさい。『子どもたちと妻たちのために、エジプトの地から車を持って行き、あなたがたの父を乗せて来なさい。

家財に未練を残してはならない。エジプト全土の最良の物は、あなたがたのものだから』と。」



捨てられたはずのヨセフが支配者となり家族を最高の場所に迎え入れることはイエス様が僕らにしてくださることを表しています。

イエス様は人々に捨てられ、殺されました。しかし、復活して栄光の座についておられます。そして世界の王としてもう一度この地上にこられ、僕らを迎えてくださいます。その時には地上の宝は過去のものとなり色あせます。イエス様の王国が素晴らしすぎるからです。僕らは最高の家と身分が与えられます。僕らの地上の人生は寄留者であり旅人のようです。本当の家、しかも最高の家と僕らの栄光ある身分は天に用意されています。(ヘブル11.13-16、ヨハネ14.2)この希望は失望に終わることがありません。どんなことがあっても大丈夫です。イエス様を信じる人には「神がすべてのことを働かせて益」としてくださいます。ハレルヤ!



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