2024年1月24日水曜日

マタイ11.1-19

 マタイ11.1-19


「〇〇してやったのに、お礼も言わない」とか「〇〇してやったのに、動いてくれない」とか、「こちらが譲ってやったのに、謝ってやったのに、ちゃんと伝えたのに、やってやってるのに」よくある話です。悪いのは相手で正しいのは自分です。周りを動かしてやりたいし、周りは思い通りに動くべきなのです。そのような王様気質が僕らにあります。…ですが、全部間違いです。正解は、すべての支配はイエス様のものです。このイエス様の世界はもう始まっています。僕らがコントロールするのではなく、イエス様が愛と恵みで完璧な支配をしてくださいます。

思い通りにならないと不機嫌になるのは、まるで甘やかされて駄々をこねる子どものようです。



16節から17節)

16,この時代は何にたとえたらよいでしょうか。広場に座って、ほかの子どもたちにこう呼びかけている子どもたちのようです。

17,『笛を吹いてあげたのに君たちは踊らなかった。弔いの歌を歌ってあげたのに胸をたたいて悲しまなかった。』



パーティごっこしよう、と言って笛まで吹いてやったのに、友だちは踊りません。お葬式ごっこしようと言って弔いの歌まで歌ったのに、悲しんでくれません。「チッ、やってやったのに!」です。自分の計画や願いが叶うことが正しいのです。僕らはそうやって文句を言います。でも、思い通りになりません。この時代はまるでそのようだ、とイエス様は言われます。

さらに、預言者やイエス様の教えや行動にも文句を言います。自分の願い通りじゃないし、自分のスタイルと違うことをするからです。



18節から19節)

18,ヨハネが来て、食べもせず飲みもしないでいると、『この人は悪霊につかれている』と人々は言い、

19,人の子が来て食べたり飲んだりしていると、『見ろ、大食いの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ』と言うのです。しかし、知恵が正しいことはその行いが証明します。」



同じように、僕らも神様が用いてくださる働き人を上から目線でさばきます。まるで裁判官のようです。当時の人々は神様のことばを伝える預言者ヨハネをさばき、王であるイエス様をさばき文句を言いました。いつも自分が正しい人、裁く人です。相手は間違っている人です。たとえ神様であってもです。


イエス様の御支配は完全です。イエス様こそ王様です。イエス様こそ裁き主です。その世界は、全ての患いから解放し、悲しみ叫びから解放してくださる癒しと愛と喜びの世界です。それを表すためにイエス様は王様としてこの世界に来てくださいました。これが福音です。そして、その王国を実際に分かる形で示してくださいました。

預言者ヨハネは、本当にイエス様がきたるべき世界の王様ですか?と質問します。そしてイエスがそれに答えます。



3節から6節)

3,イエスにこう言い送った。「おいでになるはずの方はあなたですか。それとも、別の方を待つべきでしょうか。」

4,イエスは彼らに答えられた。「あなたがたは行って、自分たちが見たり聞いたりしていることをヨハネに伝えなさい。

5,目の見えない者たちが見、足の不自由な者たちが歩き、ツァラアトに冒された者たちがきよめられ、耳の聞こえない者たちが聞き、死人たちが生き返り、貧しい者たちに福音が伝えられています。

6,だれでも、わたしにつまずかない者は幸いです。」



ヨハネはこのイエス様を迎えるために、道を整える仕事をしました。イエス様はヨハネを「この人こそ、『見よ、わたしはわたしの使いをあなたの前に遣わす。彼は、あなたの前にあなたの道を備える』と書かれているその人です。」(10)と言っています。ヨハネは道を備えるために言いました。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」(3.2)

その意味はこうです。


戻ってきなさい。もう周りを支配しようとするのをやめなさい。本当の王様の支配が近づいているから。イエス様の支配を認めなさい、イエス様の判断を認め尊重し従いなさい。あなたは王様ではないから、今まで支配しようとしていたこと、勝手に裁いていたことを謝って王座を降りなさい。明け渡しなさい。ひざまづきなさい。


これがイエス様のために道を備えることであり、ヨハネが伝えた「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」です。イエス様はヨハネについて教えました。



(11節)

まことに、あなたがたに言います。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネより偉大な者は現れませんでした。しかし、天の御国で一番小さい者でさえ、彼より偉大です。



僕らもこの時代もこの王権と裁きを奪って手に入れようとしています。自分が王様になり、力ずくで自分のプランを権力を通そうとします。まるで神様の王権を奪っているかのようです。



(12節)

12,バプテスマのヨハネの日から今に至るまで、天の御国は激しく攻められています。そして、激しく攻める者たちがそれを奪い取っています。



威張っていたことを認めましょう。見下していたことをを認めましょう。裁いていたことを認めましょう。もう一度王様であるイエス様の前にひざまずきましょう。全権を手放しお返ししましょう。裁く権利はイエス様のものです。手放して王様をお迎えしましょう。すべては主のもの、私たちはしもべです。すべての権威はイエス様のものです。ハレルヤ!




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