2サムエル14.1-17
僕らは神様の教えを他の人に適用しますが、大事なのは自分に適用することです。ただ知っているのと、それを実践することとは全然違います。クルマの取扱説明書を覚えるだけではダメです。運転することです。「みことばを実行する人になりなさい。」です。(ヤコブ1.22)
ダビデは王様として正しい判断をすることができました。また、裁判官として相手を正しく裁くこともできました。ある女性はダビデ王に懇願します。息子同士が争い、一方を殺してしまいました。殺した息子は殺人犯として殺されかかっています。助けてほしい、というものです。
(4節から7節)
4,テコアの女は、王に話したとき、地にひれ伏して礼をして言った。「お救いください。王様。」
5,王は彼女に言った。「いったい、どうしたのか。」彼女は答えた。「実はこの私はやもめで、夫は亡くなりました。
6,このはしためには二人の息子がおりましたが、二人が野原でけんかをして、だれも二人を仲裁する者がいなかったので、一人が相手を打ち殺してしまいました。
7,すると、お聞きください、親族全体がこのはしために詰め寄って、『兄弟を打った者を引き渡せ。彼が殺した兄弟のいのちのために、彼を殺し、この家の世継ぎも消し去ろう』と言います。残された私の一つの火種を消して、夫の名だけではなく、残りの者までも、この地に残さないようにするのです。」
ダビデは正しく裁き、怒りと復讐の連鎖を止めることを約束します。
(8節から11節)
8,王は女に言った。「家に帰りなさい。あなたのことで命令を出そう。」
9,テコアの女は王に言った。「王様。刑罰は私と私の父の家に下り、王様と王位は罰を免れますように。」
10,王は言った。「あなたに文句を言う者がいるなら、その人を、私のところに連れて来なさい。もう二度とあなたを煩わすことはなくなる。」
11,彼女は言った。「どうか王様。あなたの神、主に心を留め、血の復讐をする者が殺すことを繰り返さず、私の息子を消し去らないようにしてください。」王は言った。「主は生きておられる。あなたの息子の髪の毛一本も決して地に落ちることはない。」
ダビデは加害者であり殺人者である息子が守られるように約束しました。
この女性が懇願したケースと全く同じように、ダビデの息子アブサロムは同じくダビデの息子アムノンを殺しました。そして、殺人者であっても赦され保護されることをダビデは約束しました。この女性はこの判決をダビデが自分に適用するように言います。
(12-14節)
12,女は言った。「このはしために、一言、王様に申し上げさせてください。」王は言った。「言いなさい。」
13,女は言った。「あなた様はどうして、神の民に対してこのようなことを計られたのですか。王様は、先のようなことを語って、ご自分を咎ある者としておられます。王様は追放された者を戻しておられません。
14,私たちは、必ず死ぬ者です。私たちは地面にこぼれて、もう集めることができない水のようなものです。しかし、神はいのちを取り去らず、追放されている者が追放されたままにならないように、ご計画を立ててくださいます。
実はこの懇願はダビデの側近であるヨアブが用意したものです。この女は、もし殺人者の息子を赦し守るなら、追放されたままになっているアブサロムも赦すべきではないか、と訴えました。
「神はいのちを取り去らず、追放されている者が追放されたままにならないように、ご計画を立ててくださいます。」(14)神様はどんな人も滅びることを望んでいません。僕らは他人に教えますが、それを適用すべきはまずは自分です。自分を棚に上げて人に教えることはできません。
憎み、恨み、赦さずに離れたままになっている人はいるでしょうか。「あなたがたは、自分がさばく、そのさばきでさばかれ、自分が量るその秤で量り与えられるのです。」(マタイ7.2)今日、赦し、愛し、受け入れることを行動に移しましょう。大丈夫です。御霊がさせてくださいます!
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