2024年8月12日月曜日

2サムエル13.12-39

 2サムエル13.12-39


病気は静かに進行してその人を蝕んでいき、やがてその人を征服してしまいます。同じように、罪はその人を蝕んで行き、やがてその人を奴隷にします。本人が気付いた時にはすでに罪にコントロールされ、自分も他人も傷つけ殺します。


妹がレイプされたことの恨みは兄アブサロムの中で静かに広がり続け、加害者に対する憎悪と殺意が彼を支配していきました。それまで他人には気付かれませんでしたが、彼の中の恨みと殺意は確実に大きくなり続け、2年後に彼は加害者アムノンを殺します。



(22節から23節)

22,アブサロムはアムノンに、このことが良いとも悪いとも何も言わなかった。アブサロムは、アムノンが妹タマルを辱めたことで、彼を憎んでいたからである。

23,満二年たって、アブサロムがエフライムの近くのバアル・ハツォルで羊の毛の刈り取りの祝いをしたとき、アブサロムは王の息子たち全員を招いた。



(28節から33節)

28,アブサロムは、自分に仕える若い者たちに命じて言った。「よく注意して、アムノンが酔って上機嫌になったとき、私が『アムノンを討て』と言ったら、彼を殺せ。恐れてはならない。この私が命じるのではないか。強くあれ。力ある者となれ。」

29,アブサロムの若い者たちは、アブサロムが命じたとおりにアムノンにした。王の息子たちはみな立ち上がって、それぞれ自分のらばに乗って逃げた。

30,彼らがまだ道の途中にいたとき、ダビデのところに、「アブサロムは王のご子息たちを全員殺しました。残された方は一人もいらっしゃいません」という知らせが届いた。

31,王は立ち上がり、衣を引き裂き、地に伏した。傍らに立っていた家来たちもみな、衣を引き裂いた。

32,ダビデの兄弟シムアの子ヨナダブは、証言をして言った。「王様。彼らが王のご子息である若者たちを全員殺したとお思いになりませんように。アムノンだけが死んだのです。それはアブサロムの命令によるもので、アムノンが妹のタマルを辱めた日から、胸に抱いていたことです。

33,今、王様。王子たち全員が殺された、という知らせを心に留めないでください。アムノンだけが死んだのです。」



アブサロンは2年間かけて憎しみと殺意を育て続けてアムノンを殺しました。それまで周囲には気付かれませんでした。聖書は「罪が熟して死を生みます。」と言います。(ヤコブ1.15)これが僕らの現実です。罪が僕らを蝕み自分も周りも破壊します。さらに、病気が感染するかのように罪は他人に感染します。最初は父ダビデが人妻を欲しがって性的な罪を犯し、それを隠すために夫を殺しました。罪は死を生み、そしてその罪は息子たちに感染し、彼らの人生も破壊していきます。神様がおっしゃった通りになりました。



(サムエル記 第二 12章10~11節)

今や剣は、とこしえまでもあなたの家から離れない。あなたがわたしを蔑み、ヒッタイト人ウリヤの妻を奪い取り、自分の妻にしたからだ。』

主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたの家の中から、あなたの上にわざわいを引き起こす。



僕らも同じように罪は自分を壊し次の世代を壊します。僕らの罪は上の世代の罪を受け継いだ結果でもあります。そのように罪の連鎖を繰り返して壊れていく世界を救うためにイエス様が来てくださいました。「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。」とある通りです。(1テモテ1.15)


イエス様は僕らに悔い改めるようにおっしゃいます。

罪がないと言うのは嘘です。必ず罪があります。そしてその悪影響が僕らの人間関係に表れています。だからそれを罪とめて告白し、手放して捨てましょう。全ての罪から僕らは脱出できます。



(ヨハネの手紙 第一 1章8~9節)

もし自分には罪がないと言うなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。

もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。



僕らは誰かから傷つけられました。また、赦せない人や恨んでいる人がいます。誰にも知られずにいる罪を隠し持っています。だからイエスはこう祈りなさいとおっしゃいました。



(ルカの福音書 11章4節)

私たちの罪をお赦しください。私たちも私たちに負い目のある者をみな赦します。私たちを試みにあわせないでください。』」



問題は心の中で放置されていることです。放置された罪は育ちます。

僕にも家族にも罪があります。必ずあります。今日、それを認めて告白して手放しましょう。恨むのでなく赦す祈りをしましょう。もう恨んで拡散する必要はありません。育てる必要もありません。


イエス様にイエス様に告白して手放すなら、オセロのように、黒が白に変わります。どんなに黒が多くても、相手を赦すなら逆転します。どんなに根深い罪も消え去ります。その罪の呪いを全てイエス様が引き受けて神様に呪われ、神の怒りをイエス様が身代わりに引き受けてくださったからです。

この福音を信じ、罪を告白して悔い改め手放す時に僕らは解放され自由になります。僕らはもう恨みに支配される必要はないし、次の世代に罪を与える必要はありません。逆に、僕らは赦しの恵と自由と祝福を周りの人たちに与え受け継ぐために召されました。



(1ペテロ3.9)

悪に対して悪を返さず、侮辱に対して侮辱を返さず、逆に祝福しなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです。




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