2025年11月27日木曜日

エレミヤ49.1-22

 エレミヤ49.1-22


エレミヤ書は堕落したイスラエルへの裁きです。神様は怒り、裁きを下すけど、それでもイスラエルを見捨てたわけではありません。神様にとって愛する子どもであり、妻であることに変わりはありません。



"そして、イスラエルのことをこう言っています。「わたしは終日、手を差し伸べた。不従順で反抗する民に対して。」"

ローマ人への手紙 10章21節



神様は「堕落したイスラエルなんてどうなっても構わない」とは言いません。その領土を奪うアンモン人について神様は怒り裁きます。カッコの中は解説です



"アンモン人について。主はこう言われる。「イスラエルには子がいないのか。世継ぎがいないのか。なぜ、ミルコム(アンモンの偶像神)がガド(イスラエルのガドに神様が与えた土地)を所有し、その民が町々に住んでいるのか。

それゆえ、見よ、その時代が来る。──主のことば──そのとき、わたしはアンモン人のラバに戦いの雄たけびを聞かせる。そこは荒れ果てた廃墟となり、その娘たちは火で焼かれる。イスラエルがその跡を継ぐ。──主は言われる──"

エレミヤ書 49章1~2節


神様の裁きはイスラエルだから、とか、周辺国だから、とか関係ありません。神様にはえこひいきなどはないからです。(ローマ2.11)神様を恐れず、自分の力やお金により頼むことを忌み嫌い、滅ぼし尽くします。



"背信の娘よ、おまえの谷には水が流れている。なぜ、その谷を誇るのか。おまえは自分の財宝に拠り頼んで言う。『だれが私のところに来るだろう』と。

見よ。わたしは四方からおまえに恐怖をもたらす。──万軍の神、主のことば──おまえたちはみな散らされて、逃げる者を集める者もいない。"

エレミヤ書 49章4~5節



神様は裁きをアンモン人に下しますが、その後で彼らを回復させます。裁きの目的は彼らが高ぶりを認めて神様の前でへり下ることです。イエス様が「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。」とおっしゃる通りです。(マタイ23.12)アンモン人の力と財宝は徹底して滅ぼされますが、そのように低くされる人はむしろ幸いです。


「絶対に自分は滅びない」と思っていたエドムも同様に神様に滅ぼされます。自分の賢さを誇り、絶対に敵が侵入することができないと思われた国です。それでも神様は引きずりおろし、滅ぼします。



"エドムについて。万軍の主はこう言われる。「テマンには、もう知恵がないのか。賢い者から分別が消え失せ、彼らの知恵は朽ちたのか。

デダンの住民よ、逃げよ。そこを離れよ。深く潜め。わたしが彼の上にエサウの災難を、彼を罰する時を、もたらすからだ。"

エレミヤ書 49章7~8節


"見よ。わたしがおまえを国々の中の小さい者、人に蔑まれる者としたからだ。

岩の裂け目に住む者、丘の頂を占める者よ。おまえの脅かしと高慢は、おまえ自身を欺いている。鷲のように巣を高くしても、わたしは、おまえをそこから引きずり降ろす。──主のことば。」

エドムは廃墟となり、そこを通り過ぎる者はみな呆気にとられ、そのすべての打ち傷を見て嘲笑する。

ソドムとゴモラとその近隣の町々が破滅したときのように──主は言われる──そこに人は住まず、そこに人の子は宿らない。"

エレミヤ書 49章15~18節



高ぶって誇っても何も良いことはありません。それでも悪魔は「あなたがたの目は開け、あなたがたが神のようになる」と誘惑します。(創世記3.5)

反対に、誇るものも頼るものもない小さな人は幸いだと聖書は言います。エドムを滅ぼす時も、何も持たないみなしご、やもめたちを「わたしが彼らを生かし続ける」と約束してくれています。(11)



"おまえのみなしごたちを見捨てよ。わたしが彼らを生かし続ける。おまえのやもめたちは、わたしに拠り頼まなければならない。」"

エレミヤ書 49章11節



新生児は全てが親のお世話の中で生きています。それと同じように、僕らはもともと何も持たない子どもです。僕らが何かを持ち、できるようになったとしても、それは神様からの恵みです。神様だけが頼るべき唯一の方であり、僕らが感謝し、賛美すべき唯一の方です。


本当の敵は高ぶりです。そして神様は愛するゆえに苦しみを与えて低くしてくださいます。低くされる人は幸いです。イスラエルであってもそうじゃなくても関係なく、神様は高ぶりを嫌い、裁きをなさいます。(ローマ2.11)



"富んでいる人は、自分が低くされることを誇りとしなさい。富んでいる人は草の花のように過ぎ去って行くのです。

太陽が昇って炎熱をもたらすと、草を枯らします。すると花は落ち、美しい姿は失われます。そのように、富んでいる人も旅路の途中で消えて行くのです。"

ヤコブの手紙 1章10~11節




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