2023年2月21日火曜日

ヨシュア記20章

 人を殺すことは神様への攻撃です。聖書によると、殺人は神様に関わる問題ですその理由は人間は神様ご自身を映し出す大切な存在だからです人間は神様の作品であり、神様の素晴らしさを現す尊い存在ですだから殺人を犯すなら、その人は殺されなければならない、と聖書は言います。


(旧約聖書 創世記 9:6)

人の血を流す者は、人によって、血を流される。神は人を神のかたちにお造りになったから。



大事なのは人間に対して憎しみがあるかどうかです表面では殺さなくても内側に憎しみや殺意があるなら、殺しているのと同じです



(新約聖書 1ヨハネ 3:15)

兄弟を憎む者はみな、人殺しです。いうまでもなく、だれでも人を殺す者のうちに、永遠のいのちがとどまっていることはないのです



聖書は心を重要視しています。殺意がないのに事故で相手が死んでしまったのなら、それは殺人ではありません。その場合、その人が保護されるための「のがれの町」を造るようにと言われました。例えばこんな場合です


(旧約聖書 民数記35:22-25) 

もし敵意もなく人を突き、あるいは悪意なしに何か物を投げつけ、または気がつかないで、人を死なせるほどの石を人の上に落とし、それによって死なせた場合、しかもその人が自分の敵でもなく、傷つけようとしたのでもなければ、 (…中略…)会衆は彼を、逃げ込んだそののがれの町に返してやらなければならない。


(旧約聖書 申命記 19:5) 

たとえば、木を切るため隣人といっしょに森にはいり、木を切るために斧を手にして振り上げたところ、その頭が柄から抜け、それが隣人に当たってその人が死んだ場合、その者はこれらの町の一つにのがれて生きることができる。



僕ら人間は事情を良く知らないのに決めつけ、憎み、復讐しようとすることがあります。悪意のなかった人が復讐されることがないように、神様はヨシュアに「のがれの町」を用意するように言われました。


2 「イスラエル人に告げて言え。わたしがモーセを通してあなたがたに告げておいた、のがれの町をあなたがたのために定め、

3 あやまって、知らずに人を殺した殺人者が、そこに逃げ込むことのできるようにしなさい。その町々は、あなたがたが血の復讐をする者からのがれる場所となる。



当事者はその町の門に来て長老たちに事情を話さなければなりません。彼に殺意がないなら、彼は保護され復讐から守られます。


4 人が、これらの町の一つに逃げ込む場合、その者は、その町の門の入口に立ち、その町の長老たちに聞こえるように、そのわけを述べなさい。彼らは、自分たちの町に彼を受け入れ、彼に一つの場所を与え、彼は、彼らとともに住む。

5 たとい、血の復讐をする者がその者を追って来ても、殺人者をその手に渡してはならない。彼は知らずに隣人を打ち殺したのであって、以前からその人を憎んでいたのではないからである。


僕ら人間は真実を良く知らないまま決めつけたり、怒りや復讐に身を任せてしまいますが、先走ってさばいたり決めつけてはならない、と聖書は言います。逃れの町の長老たちは復讐者たちに彼(逃れて来た人)を渡してはならない、と神様は言われます。「血の復讐をする者がその者を追って来ても、殺人者をその手に渡してはならない。」僕ら人間の判断は不完全です。だから、復讐は神様に任せなさい、と聖書は言います。


(新約聖書 1コリント 4:5)

ですから、あなたがたは、主が来られるまでは、何についても、先走ったさばきをしてはいけません。主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。



神様は人が死ぬことを願っておられません。人は神様のかたち、現れです。互いに決めつけ、裁き合ったり殺し合ったりすることがないようにと配慮しておられます。

最終的なさばきはイエス様だけがなさいます。そして、イエス様こそが僕らののがれ場です

イエス様は十字架の上で神様のさばきを身代わりに受けてくださいました。


(新約聖書 1ペテロ 2:24)

そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。(…中略…)キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです

(新約聖書 ローマ 8:1)

今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。


イエス様こそが僕らののがれ場です

イエス様を信じる人は裁かれることはありません。この方以外に救いはないし、この方以外に正しいさばきはありません。

僕らの内側にある悪意や憎しみは告白して「やめます」と祈りましょう。他人を「悪い」と決めつけ憎むのもやめましょう。イエス様だけが全てを明るみに出して正しく復讐してくださいます


(新約聖書 ローマ 12:18-19)

あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。

愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」

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