2023年2月21日火曜日

ヨシュア記22.22-34

 僕らは人のことばに動揺します。たとえそれが誤解や単なる陰口であっても人のことばは影響を与えます。イスラエル人たちは仲間の3部族が神様を裏切って偶像礼拝のための祭壇を作ったという「うわさ」を聞きます。うわさは彼らを不安にし、怒らせ、彼らを攻撃しようとさえ思いました。



12 イスラエル人がそれを聞いたとき、イスラエル人の全会衆は、シロに集まり、彼らといくさをするために上って行こうとした。



「うわさ」は事実かどうかわかりません。聖書はもしも兄弟が罪を犯したならば、行って事実を確かめるようにと教えます。



(新約聖書 マタイ 18:15)

もし、あなたの兄弟が罪を犯したなら、行って、ふたりだけのところで責めなさい。(…中略…)もし聞き入れないなら、ほかにひとりかふたりをいっしょに連れて行きなさい。ふたりか三人の証人の口によって、すべての事実が確認されるためです



イスラエルは決めつけて攻撃する前に事実を確認するため祭司ピネハスをリーダーとする調査団を派遣しました。



13-14 それでイスラエル人は、祭司エルアザルの子ピネハスを、ギルアデの地のルベン族、ガド族、およびマナセの半部族のところに送り、イスラエルの全部族の中から、一族につき族長ひとりずつ、全部で十人の族長を彼といっしょに行かせた。



彼らとの対話で偶像礼拝のために祭壇を作った、というのは誤解だと分かりました。逆に、彼らは子どもたちの世代に「私たちは主だけを礼拝する民だ」ということをハッキリと伝えるための象徴として作った祭壇でした。疑われた側も怒ることなく、神様が自分たちを全部ご存知ですという確信の中で対話しています。



22 「神の神、主。神の神、主は、これをご存じですイスラエルもこれを知るように。もしこれが主への反逆や、不信の罪をもってなされたのなら、きょう、あなたは私たちを救わないでください。

23 私たちが祭壇を築いたことが、主に従うことをやめることであり、また、それはその上で全焼のいけにえや、穀物のささげ物をささげるためであり、あるいはまた、その上で和解のいけにえをささげるためであったのなら、主ご自身が私たちを責めてくださるように。(…中略…)

29 私たちが、主の幕屋の前にある私たちの神、主の祭壇のほかに、全焼のいけにえや、穀物のささげ物や、他のいけにえをささげる祭壇を築いて、きょう、主に反逆し、主に従うことをやめるなど、絶対にそんなことはありません。」


調査団たちも、イスラエル人たち全体も、本人たちが主に反抗してないことがわかり満足しました。また、この交わりの中に主がおられました。


30 祭司ピネハス、および会衆の上に立つ族長たち、すなわち彼とともにいたイスラエルの分団のかしらたちは、ルベン族、ガド族、およびマナセ族が語ったことばを聞いて、それに満足した。(…中略…)

33 そこで、イスラエル人は、これに満足した。それでイスラエル人は、神をほめたたえ、ルベン族とガド族の住んでいる地に攻め上って、これを滅ぼそうとは、もはや言わなかった。

34 それでルベン族とガド族は、その祭壇を「まことにこれは、私たちの間で、主が神であるという証拠だ。」と呼んだ。


僕らもしばしば人のうわさや先入観で誤解します。誤解したまま相手を避けるなら、悪い妄想を自分の中で培養し膨らませます。争いや分裂はうわさや誤解による不安や陰口から始まることが多いようです


(旧約聖書 箴言 26:20)

たきぎがなければ火が消えるように、陰口をたたく者がなければ争いはやむ。



聖書は外見や思い込みで判断するのではなく、自分の考えを押し付けるのではなく、相手に耳を傾けるようにと言います。


(新約聖書 ヤコブ 1:19-20)

だれでも、聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそいようにしなさい。人の怒りは、神の義を実現するものではありません。


怒ってるなら、まず神様に聞いてみましょう。神様のことばは真理です。神様のことばは僕らを矯正します。次に必要なら直接相手と会って話し合いましょう。この時に大切なのは「愛を持って真理を語る」ことです。(新約聖書エペソ4.15)どんな正論でも愛がなければ無価値です


(新約聖書 1コリント13.2)

あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、何の値うちもありません。


まず、神様のことばに聞きましょう。次に相手に対する愛と尊敬を確認しつつ対話しましょう。僕らは真実を語り、交わり、互いに教え、互いに戒め合うように作られています。うわさや誤解や偏見は一旦手放しましょう。神様が全てをご存知です。僕らの判断はごく小さなものです神様こそが全てを明るみに出してさばく唯一の方です


(新約聖書 1コリント 4:5)

ですから、あなたがたは、主が来られるまでは、何についても、先走ったさばきをしてはいけません。主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。

0 件のコメント:

コメントを投稿