マタイ12.22-37
イエス様は「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」と宣言し、病気を癒し、悪霊を追い出すことをたくさん行なっていました。「御国は近づいた」というのは、「神の王国、ご支配が近づいている」という知らせです。神様が罪を赦し、恵み、愛し、守り、支配して下さる時が近づいているから、帰って来なさい、神様をお迎えし、王として住んでもらいなさい、という招きです。その「しるし」として、神様として、王様としての力による病の癒しや、悪霊を追い出すことが行われていました。
ところが、パリサイ人たちはイエスが悪霊を追い出すのは、神様に敵対する力の親玉である「ベルゼブル」に取りつかれているからだ、ベルゼブルの力によって、下っ端の弱い悪霊を追い出しているんだ、と言います。
(24節)
これを聞いたパリサイ人たちは言った。「この人が悪霊どもを追い出しているのは、ただ悪霊どものかしらベルゼブルによることだ。」
そのことに対して、イエスはたとえで語られました。
(25-26節)
イエスは彼らの思いを知って言われた。「どんな国でも分裂して争えば荒れすたれ、どんな町でも家でも分裂して争えば立ち行きません。もし、サタンがサタンを追い出しているのなら、仲間割れしたことになります。それなら、どのようにしてその国は立ち行くのですか。
イエス様が悪霊を追い出すのは、イエス様が圧倒的に強者だからです。僕らの心は悪魔の家ではなく、神様の家になりました。まるで、イエス様が悪霊を縛り上げて追い出し、その家を占領したように、僕らは完全にイエス様の家、住まいとなりました。
(28-20節)
しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです。
まず強い者を縛り上げるのでなければ、強い者の家に入って家財を奪い取ることが、どうしてできるでしょうか。縛り上げれば、その家を略奪できます。
家とは、僕らのことです。僕らはイエス様に取り戻されました。僕らの中に、イエス様が押し入って、サタンを縛り上げ、僕らをサタンから取り戻し勝ち取って下さいました。今もこれからもイエス様が僕らの所有者です。イエス様が支配し、愛をもって治めて下さいます。そこに僕らの平安があり、癒しがあり、命があります。イエス様に敵対できる人は誰もいません。
もちろん失敗します。長く罪の生活に慣れていたので、僕らは今も罪に誘惑されます。つい、王様を忘れて自分を中心に生きようとしてしまい、イエス様よりも自分の願いを叶えさせようとしたりします。自分の家だから自分が主人だ、と思ってしまいます。この世の力や自分の力を好み、もっと人より良く、もっと願いどおりにと思ってします。そのような失敗をするものです。でも、赦されます。イエス様が王様であることは何も変わりません。
(31-32)
ですから、わたしはあなたがたに言います。人はどんな罪も冒瀆も赦していただけますが、御霊に対する冒瀆は赦されません。また、人の子に逆らうことばを口にする者でも赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、この世でも次に来る世でも赦されません。
どんな罪も赦されます。イエス様の十字架によるきよめは完璧です。どんなに失敗しても、何度罪を犯しても、イエス様に逆らうことを言っても赦されます。ただ、僕らの王がイエス様であり、イエス様が僕らの中で王として支配しておられることは変わりません。
ただ、赦されない罪があります。
イエス様が僕らの中に住んでおられることを否定し、認めない人です。一度イエス様のものになり、聖霊が住んだ後で、やっぱり聖霊を追い出したい人、出ていってもらおうとする人、イエス様が占領することに反対する人です。つまりイエス様と縁を切りたい人です。その人は「御霊に対する冒瀆」「聖霊に逆らうことを言う者」です。イエス様と縁を切り、聖霊を追い出し、逆らう人には、永遠に赦しはありません。
僕らの心はイエス様の家です。聖霊の家です。それを喜び、喜んで全ての部屋を明け渡す人は、イエス様と同じ心になってきます。そこから僕らの言動が出てきます。心に誰が住んでいるか、住まいを明け渡しているかにはその人の実によってわかります。
(33-35)
33,木を良いとし、その実も良いとするか、木を悪いとし、その実も悪いとするか、どちらかです。木の良し悪しはその実によって分かります。
34,まむしの子孫たち、おまえたち悪い者に、どうして良いことが言えますか。心に満ちていることを口が話すのです。
35,良い人は良い倉から良い物を取り出し、悪い者は悪い倉から悪い物を取り出します。
もう、神様の国は来ています。僕らの心は神様の家です。喜んで占領してもらいましょう。まだ頑固さも明け渡してない部屋も残ってます。でも、住んでもらうほどにそこから良い言葉が、良い行いが出てきます。僕らの体は聖霊の家です。ハレルヤ!
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