2サムエル19.24-30
神様がよくしてくださったことを考えるとと文句が減ります。なぜなら既に与えられていることへの感謝と喜びの方がずっと大きいからです。
僕らはみんな、神様に裁かれて死んでいく罪人でした。だのに神様は僕らを赦し、愛するだけでなく神様の子どもとしてご王様の食卓に着かせてくださいます。僕らは将来神様の王子として栄光を一緒に頂くことになります。(2テモテ2.10、2テサ1.12、エペソ1.18、ローマ8.17-18など多数)そのことを考えると不満は減ります。むしろ、苦難も目的があって与えられていることの一つとして受け入れるようになります。
サウル王の孫のメフィボシェテでは、敵の子として死刑になってもおかしくないのに赦され、愛され、受け入れられ、王の子どもとされました。「メフィボシェテは王の息子たちの一人のように、王の食卓で食事をすることになった。」とあります。(9.11)こんなに良くしてもらえる理由は彼にはありません。大きすぎる恵みと愛です。彼にはダビデと神様への感謝しかありませんでした。ダビデ王がアブサロムのクーデターによって逃げているときには、彼はただただ悲しみ、祈りつつ待ち続けました。
(24節)
サウルの孫メフィボシェテは、王を迎えに下って来た。彼は、王が出て行った日から無事に帰って来た日まで、自分の足の手入れもせず、ひげも剃らず、衣服も洗っていなかった。
足の悪いメフィボシェテは本当はダビデと一緒に行きたかったのに。しもべツィバに裏切られます。ツィバはまるでメフィボシェテがアブサロム側についたように嘘の報告をしてメフィボシェテを中傷しました。
(16章3節)
王は言った。「あなたの主人の息子はどこにいるのか。」ツィバは王に言った。「今、エルサレムにとどまっております。あの方は、『今日、イスラエルの家は、父の王国を私に返してくれる』と言っておりました。」
ありもしない中傷です。そのように家来に裏切られ中傷されました。それでも彼には文句がありません。なぜなら、もともと自分は死刑だった者だと自覚しているからです。今まで赦されてここまで生かされてきたことだけで十分感謝という気持ちが根底にあったからです。
(25節から28節)
25,彼が王を迎えにエルサレムから来たとき、王は彼に言った。「メフィボシェテよ、あなたはなぜ、私とともに来なかったのか。」
26,彼は言った。「わが君、王様。家来が私をたぶらかしたのです。このしもべは『ろばに鞍を置き、それに乗って、王と一緒に行こう』と言ったのです。しもべは足の萎えた者ですから。
27,彼がこのしもべのことを王様に中傷したのです。しかし、王様は神の使いのような方ですから、お気に召すようにしてください。
28,私の父の家の者はみな、王様から見れば、死刑に当たる者にすぎなかったのですが、あなたは、このしもべをあなたの食卓で食事をする者のうちに入れてくださいました。ですから、この私に、どうして重ねて王様に訴える権利があるでしょう。」
もともと死んだ者が神様とダビデから憐れみを受け愛されました。それだけで感謝です。「王様は神の使いのような方ですから、お気に召すようにしてください。」と彼は言います。(27)
ダビデ王は彼を愛し、地所を与える約束をしましたが、彼はただダビデが無事に帰ってきただけで充分といいます。
(29-30節)
29,王は彼に言った。「あなたはなぜ、自分のことをまだ語るのか。私は決めている。あなたとツィバとで地所を分けるのだ。」
30,メフィボシェテは王に言った。「王様が無事に王宮に帰られた後なら、彼が全部取ってもかまいません。」
同じように、僕らも自分のものは何もなく、裁かれて殺されてもおかしくなかった存在です。今は赦され、愛されています。感謝してる人には欲や不満がありません。欲しがる必要もありません。28節の言葉はそのまま僕らが神様に告白することができます。
(28節)
私の父の家の者はみな、王様から見れば、死刑に当たる者にすぎなかったのですが、あなたは、このしもべをあなたの食卓で食事をする者のうちに入れてくださいました。ですから、この私に、どうして重ねて王様に訴える権利があるでしょう。」
中傷されても赦すことができます。自分はそれ以上に赦されているからです。裏切る人に良いことをすることができます。自分はもっと神様に良くしてもらっているからです。悪に対して善で返すことができます。神様が悪に善で返してくださったからです。
死刑が当然の僕らを愛し、子どもにしてくださり、王の家族として食卓に参加するようにしてくださいました。こんなに愛される理由は僕らにはありません。ただ、イエス様が僕らを命をかけて愛してくださったからです。
僕らも愛しましょう。赦しましょう。感謝しましょう。イエス様がこんなに良くしてくださっているからです。ハレルヤ!
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