レビ12章
もともと、神様が意図された出産には痛みもキズも苦しみもなく、逆に喜びと祝福に溢れたものでした。神様は「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」と言われます。(創世記1.28)…ですが、人間が罪を犯してからは、出産が大変な苦しみと痛みになってしまいました。
"女にはこう言われた。「わたしは、あなたの苦しみとうめきを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。」"
創世記 3章16節
出産の痛みは、男性には耐えられないだろうとよく言われます。精神的にも肉体的にも極限状態に追い込まれ、出産後も出血や分泌物が続きます。これほどダメージがあるのは、人間が最初に罪を犯した結果です。そして傷ついた体と心が癒されるには時間がかかります。
神様は出産した女性が癒やされきよめられるための期間を設けてくださいました。その間は引きこもって他の人との接触を避けるように教えられています。体が癒されきよめられるための期間です。最初の7日間は出産に伴う出血やその他のきよめのための7日間、そしてさらに33日間引きこもっているように言われています。7日+33日=40日です。女の子を産んだ場合はその倍の80日です。
"「イスラエルの子らに告げよ。女が身重になり、男の子を産んだとき、その女は七日の間汚れ、月のさわりの不浄の期間と同じように汚れる。八日目には、その子の包皮の肉に割礼を施す。彼女は血のきよめのために、さらに三十三日間こもる。そのきよめの期間が満ちるまでは、いかなる聖なるものにも触れてはならない。また聖所に入ってはならない。女の子を産んだ場合は、月のさわりの時と同じように二週間汚れる。彼女は、血のきよめがなされる必要があるので、さらに六十六日間こもる。"
レビ記 12章2~5節
神様の癒しやきよめには時間がかかります。決められた期間が終わったら、全焼のささげものと、罪のきよめのささげものします。身代わりの動物の血が流されることは、イエスの血によって癒されきよめられることをあらかじめ預言しています。
"彼女のきよめの期間が満ちたら、息子の場合であっても娘の場合であっても、全焼のささげ物として一歳の子羊一匹と、罪のきよめのささげ物として家鳩のひなか山鳩を一羽、会見の天幕の入り口にいる祭司のところに持って行く。祭司はこれを主の前に献げ、彼女のために宥めを行い、彼女はその出血の汚れからきよくなる。これが、男の子であれ女の子であれ、子を産む女についてのおしえである。しかし、もし彼女に羊を買う余裕がなければ、二羽の山鳩か、二羽の家鳩のひなを取り、一羽は全焼のささげ物、もう一羽は罪のきよめのささげ物とする。祭司は彼女のために宥めを行い、彼女はきよくなる。」"
レビ記 12章6~8節
これらはイエス様の十字架によるきよめを表しています。あの十字架の血によってすべての罪はきよめられます。イエス様が僕らを癒し、きよめ、神様に喜ばれるものとして受け入れてくださいます。だから今は出産した人がいけにえをささげる必要はないし、40日とか80日引きこもる必要はありません。ですが、僕らが試練や痛みから回復するにはやはり時間が必要です。聖書が「40日」というときには特別期間を表すことが多いです。イエス様は40日間荒野にこもって断食しながら祈り悪魔に勝利しました。(マタイ4.1-2)モーセは40日山にこもって神様から十戒を受け取りました。(出エジプト25章、34章)エリヤはバアル偶像と対決し、イゼベルから脅迫された後、40日歩き続けて神様の声を聞きました。「40日」は神様との親密な時間を表すことが多いようです。
僕らも受けた傷や罪の影響によるダメージの回復には時間がかかります。イエス様はすでにきよいと言ってくださっていますが、同時に癒しと回復の時間も必要です。大きな試練の後、大事件の後の回復は7日間、40日間は普通に必要なようです。せっかちにならずに、時間をかけて癒されていきましょう。主はすでに赦しきよめてくださっています。でも、同時に時間もかかります。
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