ルカ8.26-39
人を避け、自分を嫌い、死にたいと願い、自分を傷つけている人はたくさんいます。2024年の子どもの自殺者数が最高記録を更新し、これは日本が世界一だそうです。「世全体は悪い者の支配下にある。」と聖書は言います。(1ヨハネ5.19)また悪霊は人の中に住んで悪い働きをします。そのことを聖書は「空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊」(エペソ2.2)と表現します。悪魔と悪霊は人を傷つけ、人間関係を壊し、孤独と死に向かわせます。この世界のすべての悲しみと悪の根底には、悪魔の働きがあります。
…ですが、イエス様を知っている僕らは全く恐れる必要がありません。逆に、イエス様を恐れているのが悪霊です。悪霊はイエス様の動向に敏感で「こっちに来ないで!」と願っているかのようです。イエス様が悪霊に取り憑かれた人を救うために舟で岸に着くと、悪霊はイエス様を恐れひれ伏し、命乞いをします。イエス様が行く場所ではいつもそうです。(マルコ1.23、ルカ4.33、マルコ3.11、ルカ4.11など多数)
"こうして彼らは、舟で、ガリラヤの反対側にあるゲラサ人の地に着いた。
イエスが陸に上がられると、その町の者で、悪霊につかれている男がイエスを迎えた。彼は長い間、服を身に着けず、家に住まないで墓場に住んでいた。
彼はイエスを見ると叫び声をあげ、御前にひれ伏して大声で言った。「いと高き神の子イエスよ、私とあなたに何の関係があるのですか。お願いです。私を苦しめないでください。」"
(ルカの福音書 8章26~28節)
悪霊が怖がっているのは、イエス様に一言、「底知れぬ所に行け」と命令されることです。「底知れぬ所」とは、悪魔と悪霊の牢獄です。いつかそこに閉じめられることは確定しています。悪霊はそれをわかっていて「まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来たのですか。」(マタイ8.29)と言い、「底知れぬ所に行けと自分たちにお命じにならないようにと懇願」しています。(ルカ8.31)
悪霊は人の体を乗っ取り、その人の願いではないことをさせます。人は悪霊によってめちゃくちゃな人生にさせられます。意思に反して、しかも自分の力ではない破壊的な力が与えられてしまいます。「彼は鎖と足かせでつながれて監視されていたが、それらを断ち切っては、悪霊によって荒野に駆り立てられていた。」(ルカ8.29)
悪魔は神様になりたがり、神様のマネをします。神様はイエス様の聖霊を僕らの体に住まわせてくださり、僕らは自分の思う以上に良いことをする力が与えられています。そして、僕らが思う以上に神を愛し、人を愛するようになります。悪魔が悪霊を遣わすのはそれと正反対です。その人に住み、神を憎み、悪を愛し、死を愛し、自分で自分を傷つけるようにしていました。
"それで、夜も昼も墓場や山で叫び続け、石で自分のからだを傷つけていたのである。"
(マルコの福音書 5章5節)
悪霊はイエス様に従うしかありません。悪霊が活動できるのは、イエス様の許可の中だけです。(ヨブ1.12など多数)この時も悪霊どもは、豚に乗り移ることをイエス様に懇願しイエス様の許可の中だけでそれができました。
"ちょうど、そのあたりの山に、たくさんの豚の群れが飼われていたので、悪霊どもは、その豚に入ることを許してくださいと懇願した。イエスはそれを許された。
悪霊どもはその人から出て、豚に入った。すると豚の群れは崖を下って湖へなだれ込み、おぼれて死んだ。"
(ルカの福音書 8章32~33節)
イエス様の御霊が僕らの体に住んでおられます。僕らの体はイエス様の住まいです。僕らが行くところ歩くところ、いつもイエス様がそこにおられます。僕らは悪霊を恐れる必要がありません。
イエス様は弟子たちに悪霊を追い出す権威を与えてくれました。これはイエス様の権威です。イエス様は弟子たちに言われます。「病人を癒やし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊どもを追い出しなさい。」(マタイ10.8)弟子たちは喜んで報告しました。「主よ。あなたの御名を用いると、悪霊どもでさえ私たちに服従します。」(ルカ10.17)
今日もイエス様の中で安心してましょう。時にはイエス様の御名によって悪霊が出ていくように祈りましょう。イエス様の権威には悪霊は服従します。この世界はイエス様のものです。悪霊が早くこの世界から完全に出て行きますように。全ての人が悪霊の住まいでなく、聖霊の住まいになりますように。ハレルヤ!
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