ルカ4.18-19 貧しい人のための良い知らせ

 ルカ4.18-19　貧しい人のための良い知らせ

悪魔は僕らに「私に従ってごらん、栄光も富も手にすることができるから」と誘惑します。

（ルカ4章6-7節）

こう言った。「このような、国々の権力と栄光をすべてあなたにあげよう。それは私に任されていて、だれでも私が望む人にあげるのだから。だから、もしあなたが私の前にひれ伏すなら、すべてがあなたのものとなる。」

人類最初の誘惑も「あなたは目が開かれて神様のようになれるから、私に従ってごらん」でした。

（創世記3章5-6節）

「それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。

悪魔は、人間を神様から引き離し、自分の肉欲やプライドや富に縛ることに成功しています。まるで奴隷のように、何が本当かわからず、自由がなく、悪い人の言いなりになり利用されています。そのことを聖書は「悪魔に捕らえられて思いのままにされている人々」といいます。（テモテへの手紙 第二　2章26節）

善悪が分からなくなり、自分を高めようとするけどそれが自分を縛り、苦しんでいる人はたくさんいます。例えば、美しくなければ愛されない、認められない、と思いこみ、拒食し、反動で過食になり「食べてはいけない」という罪悪感ゆえに嘔吐し…の鎖から抜け出せない状況はまるで悪魔の思うツボです。多くの悪い習慣から抜け出せず、縛られています。美しくなれば…が自分を縛り自分の首を絞めて苦しめます。また、お金を持てば、力を持てば人々から認められると思うんだけど、力を持つほど、富を求めるほど人々は離れていき、孤独になるのもよくある話です。

なのに、多くの人がその奴隷状態、盲目状態に慣れちゃって、自分をよく見せようとし、自分は自由だと振る舞います。罪と闇の中にいることに鈍感になっちゃっています。でも、反対に、罪悪感と苦しみ悲しみを自覚し、嘆き悲しむ人は幸いです。貧しい人たちのためにイエス様は来てくださいました。

（ルカの福音書　4章18～19節）

"「主の霊がわたしの上にある。貧しい人に良い知らせを伝えるため、主はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開かれることを告げ、虐げられている人を自由の身とし、主の恵みの年を告げるために。」"

自分の苦しみを認めて「救いが必要です。助けてください！」って叫ぶ人は幸いです。イエス様は言われます。

（マタイ5章3-4節）

「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。

悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。

心貧しい人は幸いです。飢えていることを認めて「お願いだから助けてください」って求める人は幸いです。逆にプライド高すぎて、「私は全然大丈夫！」と思う人にはこのメッセージは届きません。イエス様がこの世にこられた目的は「貧しい人に良い知らせを伝えるため」「捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開かれることを告げ、虐げられている人を自由の身とし」です。英語で「ゴスペル」は「God」（もしくは「Good」）と「Spel」の合わさった言葉です。これが神様からの良い知らせです。「私はわかっている。私は力がある。私は見えている」と言う人は、実は惨めな人であることなことを知らないとイエス様は言われます。

（ヨハネの黙示録　3章17節）

"あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、足りないものは何もないと言っているが、実はみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸であることが分かっていない。"

人の言葉でなく、悪魔の言葉でなく、神様のことばを聞く人は自由になります。

「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」とイエス様はおっしゃいます。（ヨハネの福音書　8章32節）自由とは、罪や肉欲の奴隷にならないことです。悪魔の言いなりにならないことです。真理とは、人が教える価値観が正しいかどうか判別する力です。

友達が言っていることや親から受け継いだことが真理ではないということがわかったとき、僕らは自由になっていきます。イエス様は貧しいと自覚している人たちを救ってくださいます。

（コリント人への手紙 第一　1章26～28節）

"兄弟たち、自分たちの召しのことを考えてみなさい。人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。

しかし神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。

有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。"

自分の貧しさを知っている人、自分の不自由さを知っている人のためにイエス様はきてくださいました。イエス様のみことばは僕らを自由にします。御霊は僕らを自由にします。僕らは奴隷ではなく神様の子どもです。すごい身分に変えられました！低い人が高められ、高い人が低くされるのが福音です。ハレルヤ！