聖書は単なる道徳とか教えではなく、世界史、しかも、未来の世界史を教えている面があります。この世の終わりが近づくに従って、陣痛のような苦しみがあると聖書は言います。（マルコ13.8）陣痛は痛みの間隔がどんどん短く頻繁になって行くものですが、その先にイエス様はもう一度来られ、全ての悪を裁き、世界を統治することが書かれてます。（マルコ13.26）今すでに、全ての出来事が神様のご計画とご支配の中にあります。それは時にかなって美しいと聖書は言います。
（11）
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。
僕らはこの神様の支配の前にひれ伏し、明け渡し、自分のコントロールの中にはないことを認めて手放すことが大事です。悲しみ、嘆き、苦しみはありますが、それでも、自分の計算、計画を明け渡し、神様のタイミングに委ねることが大切です。僕らのタイミングよりも神様のタイミングこそが完璧で美しいからです。神様の時に委ねるのが信仰です。
（1-８）
1,すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。
2,生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を抜くのに時がある。
3,殺すのに時があり、癒やすのに時がある。崩すのに時があり、建てるのに時がある。
4,泣くのに時があり、笑うのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある。
5,石を投げ捨てるのに時があり、石を集めるのに時がある。抱擁するのに時があり、抱擁をやめるのに時がある。
6,求めるのに時があり、あきらめるのに時がある。保つのに時があり、投げ捨てるのに時がある。
7,裂くのに時があり、縫うのに時がある。黙っているのに時があり、話すのに時がある。
8,愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦いの時があり、平和の時がある。
聖書は、神様を信じたら何でも上手くいくとは教えてないです。人間が神様から離れ、高ぶった時から世界は呪われ、罪ゆえの苦しみを全ての人が背負うことになりました。病や死ぬことは全ての人に起こります。イエス様はおっしゃいました。
（ヨハネ 16:33）
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。
苦しみはあります。でも、イエス様はすでに勝っています。僕らが経験する苦しみはイエス様と一緒に乗り越えることができることが決まっています。神様の言葉を信頼する人と、そうでない人の違いは、苦しみや悲しみの中でもその先の希望があり、平安があるかどうかです。人間には神様のタイミングを知ることや神様のなさることの全てを見極めることはできません。…ですが、神様のなさることには完全なご計画があることを信頼することはできます。だから、苦しみの時には十分それを受けよ、と聖書は教えます。
（哀歌3.26-31）
主の救いを黙って待つのは良い。
人が、若い時に、くびきを負うのは良い。
それを負わされたなら、ひとり黙ってすわっているがよい。
（…中略…）自分を打つ者に頬を与え、十分そしりを受けよ。
主は、いつまでも見放してはおられない。
苦しみも神様の許可の中で起こっていることです。十分それを受けよ、と聖書は言います。そしてこれはイエス様の姿です。イエス様は地上に来られ、悲しみ、憎まれ、傷つけられ、ののしる者に身を任せて死なれました。それを全部通った上で復活し、栄光を持っておられる方です。そのイエス様に習いなさい、と聖書は言います。
（１ペテロ4.12-13）
愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。
今、世界は悪い出来事が続いています。それでも神様は見放していません。神様の回復と希望の計画は着実に進んでいます。やがて、この世界は更新され、世界は新しくされます。その時まで、イエス様と一緒に忍耐しなさい、と聖書は言います。忍耐とはやせ我慢ではなく希望を持つことです。
（11）
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。
人間は、どうしてこんな病気がはやるんだろう、と不安感や無力感、むなしさに襲われます。でも、神様は全てが時にかなっている、と教えます。
僕らがこの試練の中でも神様が定められた時間に身を任せることができますように。神様のご計画に希望と平安を持ち続けることができますように。
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